看護師の適性に関する話題を耳にする機会も増えてきた。高齢化社会の進行という課題に直面する日本では、医師や薬剤師とともに医療現場で活躍する看護師への期待感は大きい。その激務については、多くのところで、たびたびのように話題を集めている。離職率の高さについても、その数字を改善するのは容易ではない。
そんな中、就職の際の適性に目をつけるという取り組みが見られるようになってきた。医療機関においては、後を絶たない離職者を止めることができることへの期待感が高まっている。医師からの圧力や同僚との人間関係、モンスター患者への対応などと看護師にとっての苦労は絶えない。本人が気づかないうちにも、精神不安や精神ストレス、心の闇などに苛まれてしまうケースが多いのも事実だ。医療機関においても、相次ぐ離職者や休職者に歯止めをかけようと躍起になっている。定期的に医師や薬剤師などを招いての相談会やミーティングなどを開催するなど、日々の不満や不安について、気軽に発言できる場を設けている。その他にも、勉強会や講習会、研修会などをして、後進の育成にも積極的に取り組んでいる。
また、病院内にカウンセリング窓口を設けるなどして、誰にも相談できない悩みやトラブルなどについて、その解決に向けての取り組みにも注力している。ネット上では、適性をチェックするアプリなどの開発も進んでおり、その結果に一喜一憂する人も多い。どこまで信用性の高いものかは別として興味深いものである。